ハンガー
2015年 03月 16日
ハンガーが一つあります。
33年前初めてクラスを持った時の生徒の物です。
「いとこ」は彼女のあだ名です。実際には本名で呼ばれることの方が多かったような気がしています。私もいつも本名で呼んでいたと思います。
2年3年と私のクラスで過ごしました。割と落ち着いた性格で、剣道部を三年間やり通しました。(ゴメン段位はどこまで行ったか忘れてしまった) 多分女子の中では一番強かったと思いますが、キャプテンは別の子がやっていたと思います。体育の授業は男女別だったので隣のクラスの女子と合同で授業を受けていました。隣のクラスの女子は元気な子が多く試合をするといつも負けていましたが、剣道だけはもう一人剣道部員がいた事もあって私のクラスの圧勝でした……と別の子が言っていたのを覚えています。
彼女は理系選択者で私の数学IIIを取っていた唯一の女子生徒だったと思います。夏休みに志望校のオープンキャンパスへ行って、先方の担当者に「遅刻が多いけど大丈夫でしょうか」と聞いたらしい。「入試の書類に遅刻の欄はないから」と担当者に言われたと言っていた。
「先生の嘘つき。」
「校内で推薦者を決める時の資料にはなるよ。記載を求められる学校もあるし、必ず記載すると言った事はないよ。」
と、言う訳で彼女は私の書いた推薦書を持って志望校に合格しました。(おめでとう)
「工学部電子工学科」私と同じ道です。(コンピュータのお勉強だネ)
試験で厳しく採点しても必ず次は頑張る子だったと思う。
ハンガーは卒業後私がもらってそのまま学校で使っていました。転勤した時も持って行って、1年前学校を辞めるまでそれぞれの勤務先で使っていました。毎朝、着替える時に、彼等に恥ずかしくない仕事をしようと思っていました。(なかなか上手く行かないことも多いのですが……)
この丙午の子達からは多くのことを教わったと思います。
by 1969Kanazawa
| 2015-03-16 12:00
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